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音楽の壁は高い!ソプラノリコーダー練習グッズ5選

ソプラノリコーダー 教育

【発達障害の子どもと音楽】ピアニカから始まる新たなハードル

ピアニカの学習を終えてほっとした矢先に、新たなハードルが待っています。そう、小学校3年生になると、ソプラノリコーダーの授業が始まります。ピアニカでさえ苦戦した子どもたちにとって、リコーダーは更なる壁となることがあります。

ピアニカは鍵盤を押すだけで出るのに対して、リコーダーは息の強さや指の動きを正しくコントロールしなければなりません。この違いは、特に発達障害のある子どもたちにとって大きなハードルになることも。

「ピアニカでさえ難しかったのに、リコーダーはもっと大変そう…」と不安を感じる保護者の方も多いのではないでしょうか。

発達障害とリコーダー演奏の難しさ:DCDやADHDの子どもが諦める4つの壁

発達障害、特に広汎性発達障害(PDD)や発達性協力運動障害(DCD)、注意欠如・多動性障害(ADHD)のある子どもたち、リコーダー演奏に苦戦する理由はいくつかあります。

a) 指運びの難しさ: リコーダーの演奏には、細かい指の操作が必要です。DCD や ADHD のある子どもたちは、「リコーダーのドレミを覚え、メロディ演奏のための複雑な指運びを暗記し、更には指先を動かす」という3ステップに慣れるのに時間が掛かってしまいます。

b) 指先の力:適切な力加減で穴を抑えることが求められます。しかし、指先の力が弱く、お子さんや手が小さい子供にとって、リコーダーの穴の間隔が広すぎて、指を抑えることが困難になったり、指先で抑える力が足りないため、きれいな音を出すことに困難が生じます。

c) 複合動作の難しさ:リコーダー演奏には、視覚(楽譜を読む)、聴覚(音を聴く)、触覚(指で穴を止める)、そして呼吸のコントロールなど、複数の感覚を同時に使う必要があります。感覚の統合に課題がある子どもにとって、これらを同時に行うことが大変に感じるお子さんがいます。

d) 感覚のアンバランスさ: 聴覚過敏がある場合、リコーダーの一時不快に感じられることがあります。また、知覚過敏の場合、リコーダーの表面や穴の主観に違和感を感じる可能性もあります。

これらの関与が複合的に作用し、発達障害のある子どもたちにとって、リコーダー演奏が大きな挑戦となるのです。

発達障害の子どもでも上達できる!効果的なリコーダー練習方法6選

リコーダーの練習は、段階的かつ楽しみながら行うことが重要です。以下に、効果的な練習方法をいくつか提案します。

a) 呼吸練習: まず、リコーダーを使わずに呼吸のコントロールを学びます。 ゆっくりと深呼吸をしたり、ろうくの炎を消さないように息を吹きかける練習をしてみましょう。

b) 指の練習:コーダーを持たずに、指の動きだけを練習します。楽譜を見ながら、テーブルの上で指を動かす練習をします。

c) 音階練習: 最初は1音から始めて、徐々に音を増やしていきます。各音をしっかりと使えるようになってから、音階を練習します。

d) リズム練習: 簡単なリズムパターンを、手拍子やボディパーカッションで練習します。リズム感を身に着けてから、リコーダーでそのリズムを演奏します。

e) 視覚的なサポート: 楽譜の音符に色をつけたり、指の位置を示すシールをリコーダーに貼ったりして、視覚的な印象を増やします。

f) 短時間の繰り返し練習: 集中力の持続が難しい場合は、5分程度の短い練習を1日に数回行います。

これらの練習方法を組み合わせて、子どものや興味のある特性に合わせてアレンジすることで、楽しみながら上達することができます。

リコーダーが苦手な子どものための必須アイテム:おすすめサポートグッズ5選

a) 指位置ガイド:コーダーの穴の周囲に貼り付け、指の位置を示すシールやガイド。視覚的な驚きを提供し、正しい指の位置を覚えやすくします。

こちらの「ふえピタ」というシールが補助シールで、格段に音が出しやすくなります。

b) 指かけ:リコーダーを持つ手の形を固定するサポーター。正しい持ち方を維持しやすく、安定した演奏をサポートします。学校で購入するリコーダーセットに付属されていますが、これを付けると演奏しやすくなります。

c) イヤーマフ: 聴覚過敏なお子さんは、イヤーマフをすることで、他人の出す嫌な音を消えるため、練習ができるようになるかもしれません。

イヤーマフ

d) 消音機: リコーダーに取り付けることで、音が小さくなります。家庭で練習するときには、大助かりです。

リコーダー消音

e) サブリコーダー: カラフルでかわいらしいリコーダーを家庭用に購入することで、家での練習が楽しくなるかもしれません。もちろん、家に置いておけるので、忘れ物の心配もなくなり、一石二鳥です!

リコーダー

これらのグッズを活用することで、リコーダー演奏の難しさを軽減し、子どもの自信と努力を高めることができます。

中学校の音楽:アルトリコーダーへの移行を成功させる5つのスキル

中学校に進むと、新たな音楽の課題としてアルトリコーダーが登場します。アルトリコーダーは、ソプラノリコーダーよりも大きく、低い音域を持っています。

アルトリコーダーの特徴:

  • ソプラノリコーダーよりも大きく、重い
  • 音域が低く、豊かな音色を持つ
  • 指穴の間隔が広く、手の小さな生徒には扱いが難しいことがある
  • 息の量や強さの調整が、より繊細に必要となる

ソプラノリコーダーからアルトリコーダーへの移行をスムーズにするために、小学校でのソプラノリコーダーでは以下のスキルを身につけておくことが先にあります:

a)基本的な運指技術: 全ての音階をある程度正確に演奏できること。

b) 呼吸のコントロール:長い音符を安定して吹けること、音の強弱をつけられること。

c) 基本的な奏法:タンギングや音のつなぎ方など、音を出すための奏法をある程度習得していること。

これらのスキルを小学校で身につけておくことで、中学校でのアルトリコーダー学習にもスムーズに取り組むことができます。完璧に習得するのはなかなか難しい話ですが、ざっくりできれば、中学に進んだときにお子さんの取り組むためのハードルが低くなってくれると考えています。

発達障害の子どもと音楽教育:高校進学を見据えたリコーダー学習のポイント

リコーダー演奏は、発達障害のある子どもたちにとって大きな挑戦となることがありますが、適切な理解とサポート、そして段階的な練習によって、乗り越えることができます。

高校受験を視野に入れている家庭にとっては、中学校の音楽の成績も内願書に記載される重要な要素となります。そのため、小学校のうちにリコーダーの基本的なスキルを身につけることは、中学進学へ向けての準備となり、安心して中学へとお子さんを送り出すことができます。

ただし、最も重要なのは、子どもの個性や特性を理解し、無理なく楽しみながら音楽に触れる機会を提供することです。 リコー​​ダーが苦手でも、他の楽器や音楽の要素(リズム、歌唱など)に才能を発現する子どももいます。

ですから、「やってみたら、リコーダーも楽しいね!」とそんな声がお子さんから聞けるようになったらOKだと思います!ぜひ、親子でリコーダーを楽しんでみる時間をつくってみてはいかがでしょうか。

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